喜多方ラーメン
喜多方市は、福島県の西北部、会津盆地の北に位置し、南に那須連山、東に名峰磐梯山、西に霊峰飯豊山を望める豊かな自然に恵まれた風光明媚な街です。
大正末期〜昭和初期にさかのぼる歴史があると言われる「喜多方ラーメン」。その昔、喜多方市内にはラーメン店というものはなく、中国から渡ってきた青年がチャルメラを吹き屋台を引いてラーメン(支那そば)を売り歩いてたそうです。その手作りの「支那そば」こそが100年の近い歴史を持つ「喜多方ラーメン」の元祖となったと言われています。
喜多方ラーメンの原点は「蔵のまち喜多方」
古く昔から醤油や味噌、清酒などの醸造業が盛んに行われており、現在も喜多方市には多くの醸造蔵が点在しています。その蔵を撮影した写真家の方々が県内各地で行った写真展により喜多方が「蔵のまち」としての知名度があがり、それにより観光のお客様が増え、喜多方ラーメンを有名にしたのがはじめだったと言われています。喜多方ラーメンは、基本的には醤油味がベースになっていますが、店により色合いや風味は様々です。
麺は「平打ち」の「熟成多加水麺」と呼ばれ、その多くは麺の幅が約4mmの太麺で、麺に水分を多く含ませじっくり熟成させて作りますが、この「平打ち熟成多加水麺」にはコシと独特の縮れがあるのが特徴で、その縮れがスープによく絡み一層味わい深いものとなります。
喜多方ラーメンは、飯豊山がもたらす豊かな恵み、良質な伏流水によって支えられています。喜多方市内へ流れる地下水・水道水は、「平成の名水百選」にも選ばれている熱塩の「栂峰渓流水」を多く含んでおり、その水を使い喜多方ラーメンの原料となる「熟成多加水麺」や「高品質の醤油や味噌」が作られています。
出典:喜多方市ホームページ(https://www.city.kitakata.fukushima.jp/site/iju-info/27358.html)