赤べこ
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2,750円(内税)
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福島生まれの郷土玩具「赤べこ」とは
赤色に下塗りした牛の型に、特徴的な黒の斑点と白の縁取りを絵付けした張り子の人形です。古くは厄除けのお守りや縁起物として地元の人々から親しまれており、現在ではその丸みを帯びたフォルムと首がゆらゆらと揺れる愛嬌のある顔立ちが人気の土産物としても全国の方に親しまれています。
「赤べこ」は、会津地方でつくられてきた「会津張り子」のひとつ。他にも、学問の神様・菅原道真公をかたどった「会津の天神様」や何度転がしても起き上がる可愛らしい顔の「起き上がり小法師」、「会津だるま」などがあります。
張り子とは木型に何枚もの紙を貼り重ね、乾いたところで型を抜いてつくる工芸品のこと。会津張り子の発祥は、有名な福島県三春町の「三春張り子」の模倣という説や、もしくは蒲生氏郷が、京都から職人を招いて藩士たちに張り子づくりを学ばせたのが張り子製造の始まりと言われているそうです。
「赤べこ」のべこって何?
東北でも特に、会津地方では「牛」のことを「べこ」と言う方言があります。他に、アイヌの言葉では牛を「ぺこ」というそうです。赤色の牛の郷土玩具であることから「赤べこ」と呼ばれています。赤・白・黒色には逸話があった!
「赤べこ」は身体はなぜ赤い?
赤べこ伝説の赤牛がモデルになり赤く塗られたという説もありますが、赤色には古くからの民間信仰が関係しており、呪術的な意味で病気を退散させる、などと考えられていた為とも言われます。こうした考えは会津だけの特有のものではなく、全国の郷土玩具に見らるようです。
赤べこ伝説とは?
昔々、会津では疱瘡(ほうそう)が流行したことがあり、その時、赤べこ伝説の赤い牛が身代わりになり、病気から人々を守ってくれたという逸話から、その赤い牛を模した張り子を、厄除けなどの願いを込めて家に飾ったといいます。黒色はその疱瘡を表すとも言われています。こうした言い伝えから「赤べこ」は会津の人々から厄除けのお守りとして、子どもの誕生祝いや見舞いの品として送られることが多い郷土玩具となりました。